自宅介護をしていると大変なのが”介護食の準備”。
かむ力が弱くなって誤嚥の心配があると普通食は食べれないので、
介護食が必要になります。
介護食が必要になっても、食事はきちんとしたものを食べてもらいたい。
おかゆや豆腐など、柔らかいものを用意したり
柔らかく煮込んだ料理を作ったり。
それでも、
やわらかさや飲み込みやすさを考えて調理するのはとても大変。
介護食のレパートリーも少なくなってしまいがちかもしれません。
そんなときに活用したいのが宅配の介護食。
でも、
宅配の介護食って美味しいのでしょうか?
・どんな料理が入っているの?
・どれくらい美味しいの?
そんな疑問に、実際の宅配介護食の写真をお見せしながらお答えしていきます。
介護食には食べやすさが4段階に分けられていますが、
今回はやわらかさ別に3つの宅配介護食を注文↓
こちらの3つのやわらかさの宅配介護食をそれぞれ見ていきます↓
①容易にかめる
②歯ぐきでつぶせる
③舌でつぶせる
(やわらかさの種類について詳しく知る場合は、こちらの記事も参考にご覧ください↓)
>>こんなに違うの!? 区分1〜4の介護食を写真解説
それでは、
宅配介護食は美味しいのか
さっそく見ていきましょう!
宅配介護食を食べた感想①:『容易にかめる介護食』
まず
スギサポDELIの「やわらか食」というコースを見ていきましょう!
区分の表記は見当たりませんでしたが、
区分1の「容易にかめる」程度の食べやすさでした。
「容易にかめる」というのは↓
かむ力:かたいものや大きいものはやや食べづらい
飲み込む力:普通に飲み込める
これぐらいの食べやすさで、介護食の中では普通食に近いやわらかさです。
それでは、
実際の食事を見てみましょう!↓
「さけのちゃんちゃん焼風」がメインの食事。
鮭はやわらかく調理されていて、
とろみのついたソースがたくさんかかっていたので喉も通りやすかった。
たこ焼きの和風あんはふわふわの食感で、
とうがんのそぼろ煮はやわらかく煮込んであって、どちらも食べやすい。
どの料理も少し薄めの味付けでしたが、
さけのちゃんちゃん焼きは薄く甘辛い味付けでした。
もう1食見ていきましょう!↓
メイン料理は「豆入りキーマカレー」
豆はやわらかく煮込んであって、ひき肉は細かいので食べやすい。
マイルドな味付けでのど通りもOKでした。
ロールキャベツとブロッコリーはやわらかく煮込んであって、
簡単にかめるぐらいのやわらかさ。
「容易にかめる」ぐらいのやわらかさで
やわらかく調理されていますが、
これは介護食としては、普通食に近いぐらいの食べやすさ。
さらに食べやすくなっている食事も見ていきましょう!
宅配介護食を食べた感想②:『歯ぐきでつぶせる介護食』
メディカルフードサービスには『やわらか食』と『ムース食』の2つの介護食があって
ここで見ていくのは『やわらか食』というコース。
区分2の「歯ぐきでつぶせる」ぐらいのやわらかさです。
「歯ぐきでつぶせる」というのは↓
かむ力:かたいものや大きいものは食べづらい
飲み込む力:ものによっては飲み込みづらいことがある
実際に食べたやわらか食がこちら↓
「赤魚のおろし煮」がメインの食事です。
見た目は皮もあって普通の煮魚という印象。
ただ、
箸を入れてみると、かなりやわらかい。
ムースではないですが、ふわっと身がとれました。
歯ぐきでつぶせるとお伝えしましたが、舌でもつぶせるんじゃないかというぐらいのやわらかさ。
魚の食感もあって、美味しく食べれる魚料理でした。
かめるかどうか、飲み込めるかどうかという不安なく魚を食べれるのは嬉しいですよね。
他の料理もどれも食べやすかったのですが、
その中でもブロッコリーのやわらかさには驚きました。
箸でつかもうとしたら、とろけてつかめず。
スプーンでないと口に運べないんじゃないかと思うほどのやわらかさでした。
メディカルフードサービスは
食材の見た目をそのままにやわらかくするという特殊な作り方で調理しているので
見た目以上に食べやすい。
普通食が食べれなくなったときに
これだけ食べれる食事があると助かりますね。
続いて、2食目を見ていきましょう!
メイン料理は「鶏肉の西京味噌漬け焼き」
こちらもやはり「ふわっ」と箸が入るやわらかさでした。
この中で、れんこんの炒り煮は見た感じではやわらかくなさそうでしたが
「スッ」と箸が入って、たしかに歯ぐきでつぶせるぐらいやわらかかったです。
どちらの食事も4〜5品入っていて、
食べやすいだけでなく、味付けもいろいろで楽しめる食事内容でした。
やわらかいだけでなく、とろみがつけてあったり
これだけ食べやすい食事を5分ぐらいのレンジ調理で食べられるのは
手間もかからず、生活の質が上がるのではないでしょうか。
宅配介護食を食べた感想③:『舌でつぶせる介護食』
3つ目に、区分3の舌でつぶせるやわらかさの食事を見ていきましょう!
やわらかダイニングには3種類のやわらかさがありますが、
その中の『ムース食』
「舌でつぶせる」というのは↓
かむ力:細かくやわらかければ食べられる
飲み込む力:水やお茶を飲み込みづらいことがある
それでは、実際の食事を見てみましょう!
1食目がこちら↓
「歯ぐきでつぶせる」食事から見た目はだいぶ変わって、ムース状の食事。
「チキンステーキ」がメインの食事です。
チキンステーキといっても、ムース状になっているので見た目はチキンステーキではないですが。。
上にかかっているソースにはオイスターソースが使われていて
食べると「たしかにチキンステーキだ」とわかる料理でした。
にんじんはムース状にはなっていますが、見た目もにんじんぽい感じはありますね。
味もそのままにんじんでした。
他の料理も、いんげんやとうもろこしの味。
とうもろこしはデザートのような甘さで美味しかった。
多様な味付けで1食が作られていて
普通食が食べれなくなって食事の介護が必要になったとき、
それでもこれだけ多様な味を楽しめるのはやはり嬉しいですよね。
もう1食見ていきましょう!
2食目は「とんかつ」がメインの食事。
「とんかつ」は「とんかつ」という見た目ですね。
ただ、左下のアップの写真を見るとわかりますが、
やはり舌でつぶせるほどやわらかく調理されています。
それでも中身は完全にムース状になっているわけではなく、
豚肉の感じがあるのがわかります。
原材料を見ると、当たり前ですが「豚肉」と書かれていました。
トマトサラダは食べた瞬間「トマトだ」とわかりました。
トマトは皮も種もあって普通には食べれなくても、
ムースにしてあれば美味しく食べれるので嬉しいですね。
食べやすさの区分1〜3の食事を見ていきましたが
宅配介護食を使うことで、食べられるやわらかさ&飲み込みやすさの食事を美味しく食べられます。
きちんと食べられる食事で生活の質も上がるのではないでしょうか。
『宅配介護食を使ってみる』
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